井上氏は2年前に、当時高校3年生だった当塾の塾生に紹介してもらい松阪で会食しました。
事前にその生徒からは、硬式野球部を3年間続けながら塾へ行かないでセンター試験で96%を取って、東大理Ⅰに現役合格した人物であると聞いていました。
恐らく、有名参考書や問題集を独学でやり込んで合格したんだろうなと勝手に推測して、進め方や適切な時期を聞いて生徒へのアドバイスの参考にさせてもらおうと思ったのですが、実際は、「学校の授業をベースに学校のプリント及び学校で配布された副教材だけをやって、有名参考書や問題集の類いは一切やっていません。」ということでした。
井上氏が卒業した学校は、2、3年に1人東大合格者が出る、岡山県倉敷市の公立高校です。
学校の勉強だけで東大に合格する生徒がいるというのは話しでは聞いたことがありましたが、あくまでも有名中高一貫校の生徒の話しだと思っていたので非常に驚くのと同時に具体的に色々聞いてみました。
地頭が良いのはもちろんですが、今まで私が考えたことのない発想で受験勉強していたことがわかりました。
以下にその一部をランダムに抜粋します。なお、内容だけ見ると上から目線の傲慢な人間のように感じるかもしれませんが、要点を書くと以下のようになるというだけで、実物は謙虚で優しい人です。
●東大の2次試験は共通テストの延長でしかない。
よって、共通テスト模試である程度の点数が取れるようになったら、わざわざ有名参考書や問題集を経由せず、直接東大過去問をやれば良い。
最初はできないかもしれないが、基礎知識は備わっているので、それらを地道に組み合わせて解けば合格点は取れる。
このとき、特に数学では模範解答のやり方にこだわる必要はなく、汚くても原始的な方法で答えを出せば問題ない。
●学校のプリントは、例えば数学の場合、答えを出すために解くというよりは、「数列とかベクトルはそもそも何なんだろう。」ということを考えながら解いていくと、単元が終わるころにはその単元の本質が理解できるようになる。
したがって、例えば共通テストの数列、ベクトルは誘導の意味が合理的に理解でき、失点することはあり得ない。
●科目毎に勉強に対する姿勢を変える必要は全くなく、どの科目も基本事項の本質を理解するように日々勉強を重ねれば、合格に必要な力はつく。
この5月から協力してもらえることになり、私自身も何回か講義を拝聴しましたが、1つの問題を掘り下げて色々な基礎知識に波及させ、1つの問題から吸収できる基礎知識はすべて吸収し尽くすという説明が行われるので、学校のプリントだけで東大に合格するのももっともだと納得しました。
以上のことから理系科目については、難しい問題をたくさんこなす必要はなく、学校のプリント等の完全に理解できていない問題を生徒の方でピックアップしてもらって、井上氏の説明を聞いて関連する基本事項の本質を理解し、当該基本事項の定着のために問題演習を繰り返せば合格に必要な力は必ずつきます。なお、基本事項定着のためのプリントは、塾の方で別途用意させていただきます。
是非、無料体験されて井上氏の説明の威力を体感してみてください。